「葬儀は葬儀屋に頼まずに自分たちでやったよ」
・・・これまでにこんな話は聞いたことがありますか?
僕は聞いたことがありません。
でも、時代の流れとともに葬儀は年々簡素化されていっています。
各葬儀屋さんもシンプルなプランをどんどん増やしていっています。
そこで、こんな疑問を抱く人もいます。
葬儀屋さんに頼まずに葬儀は可能なのか?
法律的に問題はないのか?
費用はどれぐらいでできるのか?
これらについてお伝えをしていきます。
葬儀屋にお願いせずに遺族だけで葬儀をすることは可能なのか?
まず、結論としては・・・
葬儀屋さんに頼まずに葬儀をすることは可能です。
ただし、亡くなった人をどのように扱うのか?
は当然ながら法律で決まられたことを守らなければいけません。
日本では亡くなった方への扱いには
「墓地・埋葬等に関する法律(墓埋法)」が定められています。
墓地・埋葬等に関する法律には主にこんなことが定められています。
- 亡くなって24時間以内は火葬・埋葬をしてはいけない
- 火葬場以外で火葬をしてはいけない
- 墓地以外に遺骨は埋葬はしてはいけない
病院で亡くなったと診断されても、ごく稀に生き返ることがあります。
だから、24時間は安置しておかなければいけません。
それと、当り前ですが、自分たちで勝手に火葬をしてはいけません。
そして、遺骨も国が「墓地」として定めた場所にしか埋葬してはいけないと法律で決められています。
逆にいうと、この点さえクリアできていれば、
遺族だけで故人を見送ることは法的に問題がないということなのです。
それと同時に、
「葬儀を必ずしなければいけない」という法律もありません。
葬儀屋にお願いをせずに「お見送り」をする方法や費用はいくらぐらい掛かるのか?
仮に、遺族だけで葬儀を行うとすれば、どのようにすれば良いのか?
その方法を解説していきます。
故人の搬送
仮に病院で亡くなったと仮定します。
亡くなったら、まず遺体を運ばなければいけません。
緑ナンバーの車(タクシー含む)であれば遺体の搬送を依頼することができます。
(ちなみに遺体は貨物扱いになります。)
また、自家用車で移送しても法律的に問題はありません。
最低限必要な備品を揃えます。
それは、棺とドライアイスと骨壺です。
このようにネットでも棺を購入できてしまうのです。
棺が20,000円~
ドライアイスが10㎏10,000円~
骨壺が2,000円~
(アマゾンで全て購入することができます)
合計で32,000円程度で揃えることが可能です。
あとは人件費などが掛かってきます。
死亡届の提出について
そして、次に管轄の役所に「死亡届」を提出しにいきます。
(死亡届は死亡を知ってから7日以内に提出)
提出場所については本籍地が望ましいですが、死亡地か所在地の役所でもOKです。
死亡届が受理されると「火葬許可証」を発行してもらえます。
いずれにしても、亡くなったらできる限り、すぐに「死亡届」を提出するようにしてください。
お役所なので、平日の朝9:30~夕方17:30の時間内が多いです。
できるだけお金を掛けたくない場合はどうすれば良いのか?
上記のように葬儀屋さんに依頼しなくても、遺族だけで葬儀を行うことは可能です。
でも、いざそうなったときに本当にこれらのことができるでしょうか?
身内の遺体の取扱いなんて、誰もが冷静に行うことは難しいのです。
最近では葬儀はどんどん簡素化されています。
必要最低限のシンプルな葬儀「直葬」という方法があります。
「直葬」の流れ
- 病院から寝台車で遺体を搬出
- 安置(自宅又は安置所)
- 納棺
- 出棺
- 火葬場にてお別れ
- 収骨
ちなみに、「小さなお葬式」では直葬であれば188,000円で行うことができます。
基本的には追加料金なども取られることはありません。
まとめ
葬儀屋に頼まずに自分たちだけで葬儀をするのは可能なのか?
についてお伝えしてきました。
超高齢化社会や核家族化によって、今後も「直葬」がどんどん増えてくるのは間違いありません。
お通夜やお葬式もせずに
「火葬だけなんて故人様がかわいそう」
親戚や周囲からこんなふうに言われるかもしれません。
故人が生前に「お葬式にはお金を掛けないで直葬で良い」
と言っていても周囲からは非難される可能性はあるのです。
ただ、これからは「直葬」が増えていくことは明らかですし、
葬儀に関する価値観も変化していくことは間違いなさそうですね。
葬儀を自分たちで行うことが当り前の時代がくるかもしれません。
ちなみに、もしも自分が亡くなったときのことを考えると・・・
「直葬」でも良いかなと考えています。
みなさんはどのように考えていますか?
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