自分が入るお墓はお墓が良いか納骨堂のどちらが良いですか?
最近では納骨堂を希望する方が増えているようです。
終活をするにあたり・・・
お墓か?
納骨堂か?
この選択もしなければいけませんよね。
そこで
お墓と納骨堂の違いとは何か?
それぞれのメリットやデメリットとは?
どちらかを選ぶための情報としてお伝えをしていきます。
目次
お墓と納骨堂の違いとは?
お墓と納骨堂の違いを一言でいうと・・・
お墓は1軒家
納骨堂はマンション
この例えはすごくわかりやすいですよね!
実際の家にしても、1軒家派とマンション派の人に分かれます。
ちなみに、僕はマンション派です(笑)
理由は温度が年中を通して快適なのと地震に強いからです。
もちろん、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ここから、詳しくお伝えをしていきます。
項目 | お墓 | 納骨堂 |
法律上の定義 | 死体を埋葬し、又は焼骨を埋蔵する施設(第2条4項) | 他人の委託を受けて焼骨を収蔵するために納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設(第2条6項) |
保管場所 | 屋外 | 屋内 |
費用(目安) | 125万円(平均) | 50万円~100万円 |
以前までは、お墓は遺骨を土中に納めて永遠に留め置く場所。
そして、納骨堂はあくまでも一時的なお骨の保存場所として使われることが多かったのです。
ところが、最近では納骨堂お墓として利用する人が急増しております。
東京都の納骨堂数は2010年には347施設、2015年374施設と徐々に増えています。
しかし、墓地の数は2010年には9684施設あったものが2015年には9681施設に減少しています。
(厚生労働省:衛生行政報告例より)
明らかにお墓ではなく納骨堂を選択する人が多いことを表しているのです。
お墓と納骨堂のそれぞれのメリットとデメリットとは?
次にお墓と納骨堂のそれぞれのメリットとデメリットについてです。
納骨堂のメリットとデメリット
・お墓に比べても安価
・交通の便が良い場所に多い
・天候に左右されずにお参りができる
・宗教的な制約がない
・遺骨の引越しや墓じまいが行いやすい
高齢化社会になり、遠方にあるお墓や坂の上にあるお墓は高齢者にとってとても負担になります。
ちなみに、僕の家のお墓も坂の上にあり、夏場など母親は本当につらそうです。
納骨堂は都心のビル内にあることが多いので、交通の便が良いです。
それが高齢化社会に一番マッチしていると感じています。
・収蔵期限があり期間満了時に更新料が必要
・お供え方法や水かけなどに制限がある
・多くの遺骨を収めることができない(夫婦2人分が限度)
故人が好きだった煙草をお供えしたい。
故人が好きなお酒を掛けてあげたい。などがあってもできません。
納骨堂では室内ということもあり、お供え方法は細かく規制されていることが多いです。
納骨堂の種類とは?
納骨堂には、主に7つのタイプがあります。
タイプ | 収蔵形式 |
---|---|
ロッカータイプ | 鍵が設置しているロッカーの中に骨壺を納める形式 |
神棚タイプ | 棚上にむき出しの骨壺が並べられている |
仏壇タイプ | 小型仏壇の下部に骨壺を納める形式 |
墓石タイプ | 屋内に設置された墓石の下部に骨壺を納める形式 |
合葬・合祀タイプ | 永代供養塔の中に骨壺が並べられる |
自動搬送タイプ | 骨壺は一ヶ所に集められ、お参りスペースに骨壺が自動で搬送される形式 |
位牌タイプ | 骨壺は一ヶ所に集められている。お参りは位牌に向かって行う形式 |
お墓のメリットとデメリット
・子々孫々まで引き継ぐことができる
・共同ではないので故人と距離を近く感じられる
・墓石から自由にデザインすることができる
お墓は例えると一軒家です。
家柄を重視する人や先祖代々を重んじる人は大きなメリットになります。
また、最近では墓石がラグビーボールや楽器のカタチなども見られるようになりました。
(かなり高額にはなりますが・・・)
・費用が高額に掛かる
・そうじやメンテナンスに手間がかかる
・お寺さんとの付き合いが不可欠となる
僕は定期的にお墓参りに行っています。
しかし、周りのお墓を見ると正直荒れ果てたお墓が目立ちます。
(その状態を見ると、すごく悲しい気持ちになりますよね)
本当に墓守を継続することができるのか?
・・・しっかりと考えなければいけないことです。
結局、自分はお墓か納骨堂のどちらを選べば良いのか?
メリットとデメリットについては上記の通りです。
でも、結局はどちらを選べば良いのか?をはっきりさせましょう。
お墓を選んだ方が良い人と納骨堂を選ぶ方が良い人はそれぞれこんな人です!
・故人が合葬されることなく供養を望んでいる人
・墓前でのお線香や供花などの儀礼をしっかりと行いたい人
結局のところ、家柄、儀礼を重んじている人はとにかくお墓がおすすめですね!
次に納骨堂についてです。
・お墓の費用をできるだけ抑えたい
・墓守をしてくれる子孫がいない
・故郷からの分骨や改葬で近くにお墓がほしい
家柄や宗教、そして儀礼などにとくにこだわりがない人は納骨堂がおすすめです。
何と言っても、都心部にあるためにお参りがしやすいのが良いですね。
便利な場所にあるので月1回のペースも全然可能になります。
大切な故人の存在を常に忘れないことを重視する方は納骨堂が良いです。
まとめ
令和時代に入り私たちの価値観は大きく変わりました。
江戸時代のような家柄の時代から昭和には学歴の時代になりました。
平成に入り学歴よりも人間性を重視されるようになってきました。
令和に入り、増々「あり方重視」になってきそうです。
さらに「分離の時代」から「統合の時代」に変わろうとしています。
他人と比べて、自分の家は「豪華なお墓」を所有している!
先祖代々、家系のお墓を永遠に守っていく!
永遠になんてあり得ませんし、それこそがエゴのような感じがします。
だから、数百年後にはお墓自体の概念も消滅しているかもしれません。