日本では火葬率が99.9%
(2019年現在)
・・・えっ!100%じゃないの?
僕は物心がついたときから「火葬」が常識だと思っていました。
この令和の時代でも0.01%は「火葬」以外の方法で死者が葬られています。
それは「土葬」「水葬」「野葬」「林葬」があるのです。
(現在日本では火葬・土葬・水葬が認められている)
自分の大切な人を燃やして骨にするなんて嫌だ!
と思っている人も少なからずいることは確かですよね。
1970年代では死者の5人に1人が土葬だったのです。
日本でも土葬はめずらしいことではなかったのです。
いまでも、宗教上の理由で土葬しか認めない場合もあります。
どうしても、火葬ではなく土葬をして土に還してあげたいという人もいます
そこで
現在でも日本でも「土葬」ができる場所はあるのか?
「土葬」のメリットデメリットとは?
それらの場所や土葬について、お伝えをしていきます。
日本で「土葬」が可能な場所はあるのか?
日本は法律で「土葬」は禁止されていません。
・・・禁止ではないのは意外でしたね。
しかし、各地方の条例によって制限されているのです。
土葬を希望する人は主にイスラム教徒の方々です。
外国ではキリスト教も土葬が多いですが、カトリックでは火葬を許可しています。
イスラム教の場合は希望するというか、土葬しか認めていないのが実情です。
イスラム教の教えでは火を使うのは
「神が人間を罰するときだけ」とされているからです。
火葬は罰とされてるんですね!
さらにイスラム教では死者の復活が信じられています。そのために魂が再び戻るための肉体が必要のために火葬が禁じているのです。
火葬の方法は深さ1.5~2メートル前後の墓穴に、ひつぎから布でくるまれた遺体をあおむけに置かれます。
頭の向きはは必ず聖地メッカの方角へ向けられています。
北海道よいち霊園
住所:
〒046-0023 北海道余市郡余市町梅川町563
公式サイト:
>>http://yoichireien.com/
山梨県風の丘霊園
住所:
山梨県北杜市明野町小笠原1238
茨城県朱雀(すじゃく)の郷
住所:
茨城県常総市坂出町1307
紹介サイト:
>>http://www.eagle-stone.co.jp/
静岡県ムスリム墓地
住所:
静岡県静岡市清水区伊佐布1350
公式サイト:
>>http://www.islam.co.jp/
大阪イスラミックセンター橋本墓地
住所:
〒648-0035 和歌山県橋本市彦谷752-1
公式サイト:
>>http://islamjp.com/benri/g_hashimoto.htm
「土葬」のメリットとデメリットとは?
宗教上の理由があるんだったら、土葬を認めてあげても良いのでは?
このように考える人もいるかもしれません。
土葬にはメリットとデメリットがあります。
それぞれをお伝えしていきます。
土葬のメリット
- 土に還るという宗教的な思想を守ることができる
- 肉体を遺すことができる
- 火葬によるダイオキシンを出さない
いずれにしても、宗教上のメリットが大きいとも言えそうですね。
土葬のデメリット
- 広大な土地が必要になる
- 地下水などに腐敗が侵攻し感染症が拡がるリスクがある
・・・土葬は法的に禁止されているわけではありません。
しかし、これらのような現実的なデメリットにより土葬を認めない自治体がほとんどなのです。
2011年3月11日に起こった東日本大震災のときに、土葬したケースがあります。あの時は火葬場が使えないなど、さまざまな特別要因が重なりました。一時的な埋葬として、土葬を行い「仮埋葬」と呼びました。ちなみに宮城県では、約2,000体近くの遺体が土葬を余儀なくされたといわれています。棺桶も火葬用しか用意できずに火葬用の棺桶で土葬を行ったそうです。
土葬をするときは土葬許可証が特別に必要になるのか?
墓地、埋葬等に関する法律
第二条 この法律で「埋葬」とは、死体(妊娠四箇月以上の死胎を含む。以下同じ。)を土中に葬ることをいう。
4 この法律で「墳墓」とは、死体を埋葬し、又は焼骨を埋蔵する施設をいう。
何度も言っているように、法律上は土葬は認められています。
でも、公営霊園と民間霊園の規則で土葬を禁止しているのです。
※墓地には人骨・焼骨以外の埋葬は許可しない
という規則がある墓地がほとんどなのです。
まとめ
現在、日本政策のなかでは
外国人労働者の受け入れを積極的に行っていますよね。
インドネシア人、パキスタン人、バングラディッシュ人がイスラム教徒が多いことで知られています。
これらのお国の方も毎年、毎年日本に移住してきているのが現状です。
今後はさらに国際結婚も増加することが予想されます。
「土葬問題」というのはあまり報じられてはいません。
でも、将来的に不足していくことは間違いないのです。
外国人労働者を受け入れることはお墓問題についても整備をしていってほしいです。