形見分けを行う適切な時期とは?遺産分割とは何が違うのか?よくある6つの疑問とは

「お義父さん、高級な腕時計はめてたよね。」
「形見分けでちょうだいね。」

もしも父親が亡くなって、葬儀の日にこんなことを言われたら嫌ですよね?

そもそも、形見分けってそんな事前に予約するものなのか?
・・・それは、違いますよね。

「形見分け」とは、そもそも故人を忘れることなく思い出を偲んで欲しいということです。
あくまでも遺族からの贈り物なのです。

形見分けとは本来どのようなものなのか。
勘違いしている人がとても多いのが現状です。

そこで

形見分けっていつ行うものなのか?
形見分けと遺産分割の違いとは?
よくある6つの疑問について

これらをお伝えしていきます。

形見分けを行う適切な時期とは?

形見分けを行う時期は一般的には宗教によって異なります。
仏式・神式・キリスト教によって変わります。

仏式の場合

「仏式」で葬儀を行った場合の形見わけは49日経過後にを行うことが一般的です。
49日を過ぎるまではは故人を偲ぶ時期です。形見分けはしない方がよいとされています。

仏式の考え方では四十九日まで故人は成仏せずにこの世にいるとされています。
最も一般的なのは四十九日の法要のときに親族に形見分けも同時に行います。

そして、その後時間をゆっくり掛けながら親しい友人などに形見分けを行っていくことが良いでしょう。

キリスト教

次に「キリスト教」の場合は没後30日が経過した後に形見分けを行うのが一般的です。
キリスト教には形見分けという慣習はありません。

日本の場合は没後30日目の召天記念日の後に行われる場合が多いです。

神式

「神式」の形見分けの場合は50日経過後(又は30日祭)に行うことが一般的です。
神式の場合も仏式と同じく、忌明け後に形見分けをします。

誰にどの形見分けをするのか?
いつまでに渡さなければいけないのか?などの決まりはありません。

ですが、喪主が近親者ときっちりと相談しておくことで後々のトラブルも防ぐことができます。

「形見分け」と「遺産分割」の違いとは?

遺産分割と形見分けは全然違います。
この2つをちゃんと区別できていない人が多いのです。

この2つの違いを明確にしておきましょう。

遺産分割は法律行為です。

形見分けはただの慣習です。

一言でいうと、財産を分けるのか?思い出を共有するのか?の違いです。

遺産分割とは・・・

相続人が相続財産を分配することです。
故人の財産と負債が遺されて相続人に引き継がれます。

相続人は複数いることが多いので、誰がどの遺産をどれだけもらうのかを決めなければなりません。
その手続きのことを「遺産分割」と言われています。

形見分けとは・・・

故人が愛用していたものや衣服、趣味のモノやコレクション。
蔵書などを分けることが「形見分け」と言われています。

形見分けをする人は故人の血縁者、故人の友人趣味やコレクションを理解してくれる人に引き継がれます。
その遺品を通して個人の思い出を共有するために行われます。

形見分けの始まりは着物が代表的な形見分けの品物とされていました。
肌にまとっていたものには魂が宿るという日本人の思想が強く入っています。

「形見分け」のよくあるQ&Aとは?

形見分けを行う適切な時期について。
形見分けと遺産分割の違いとは何か?についてお伝えをしてきました。

それらに続いて、それ以外にも形見分けについて疑問を抱いていることはある程度共通しています。
ここからはよくある疑問についてです。

 

現金も形見分けに含まれるのか?

現金でも形見分けに入ります。

ただし、一年間で受け取った全ての現金や品物の合計が110万円以内の場合です。
合計で110万円までは課税控除されるため、それまでは課税はされません。

現金及び品物が110万円を超えるものは形見分けではなく相続財産になります。
(売ってお金に換えられて110万円以上が相続財産です。)

 

形見を分けをもらったらお返しは必要なのか?

基本的には御礼は不要です。

形見分けはあくまでも、ご遺族からのご好意です。

だから、形見分けをもらってお返しをしないから非常識だ!
という、そこに常識、非常識はありません。

あくまでも、形見分けの目的は故人の思い出の共有なのです。

形見分けを渡すときに包装してはいけないのか?

形見分けを渡すときは包装はしません。

形見分けはあくまでもプレゼントではないのです。
ですので、渡すときは半紙や和紙などの白い紙に包む程度がマナーです。

 

最近は形見分けを購入して送ることが多い?

本来はその必要はありません。

最近ギフト店のマーケティング戦略で形見分けを送りましょう!というものがあります。
新品のものを購入している時点で形見ではありません。

そういったマーケティング戦略の口車にはのらないように気をつけましょう!

 

形見分けしてもらったものを返却しても良いのか?

形見分けでもらったものは返却しない方が良い

この疑問を持っている人が意外に多いのです。
形見分けでいらないものをもらう人が多いからです。

例えば、故人がもらったトロフィーや大きな置物などです。
そもそも、形見分けをしてくれたという事は、貴方が大切な人だと感じているからです。

いらなくても、受け取りこっそりと処分するのが大人のマナーです。

形見分けはこちらから督促しても良いのか?

督促してもOKです。

形見分けは目上の人には送らないというルールがあります。
ですので、目下の方が亡くなったときには形見分けをもらうことができません。

ですので、故人との思い出を共有したいのでと督促をしてもOKなのです。

ただし、高価なものを要求したりすると、財産目的だと勘違いされることもあります。
故人との関係性などもちゃんと事情を説明することで理解してもらえるはずです。

まとめ

形見分けの時期やその他のことについてお伝えをしてきました。

大切なことは形見分けの目的とは「故人との思い出を偲ぶためのもの」です。
その目的を失ってお金が絡むとトラブルや人間の嫌な面が出てしまいます。

最近では形見分けの本来の目的を勘違いしている人が多いようです。

遺産分割は確かに大事なことです。
でも、遺産分割と形見分けをはっきりと分けて思い出も大切に扱っていきたいですね。

 

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