人は死んだら終わりではなく
新たな旅の始まり・・・
これは日本では昔から言い伝えられていることですよね。
だから、新たな人生をスタートさせるために、
亡くなった方は「死装束」に着替えます。
白無地の着物で左前にして着せる装束です。
しかし、最近では故人が生前お好きだった洋服や着物などを死装束として用いることもあります。
「死装束」の意味とは
あの世への旅支度です。
旅支度をして、そしてあの世で故人が困らないように
「副葬品」として棺のなかに物をいれてあげます。
そのなかに・・・
お棺の中に入れてはいけないものは?
お棺の中に入れて上げるべきものは?
故人様があの世で迷わないようにしっかり考えておく必要があります。
万が一のときに
何を入れて欲しいのか?
事前に聞いておくと安心
生前中に話し合っておくことが大切ですよね!
そのためにも「エンディングノート」は必ず書いてもらっておきましょう!
【徹底比較】小さなお葬式とよりそうお葬式(旧シンプルなお葬式)はどちらが安心でおすすめなのか?
(※注意)お棺の中に入れることが禁止されているものとは?
まずは、主に中にいれることを禁止されているものは以下のものです。
- 不燃性で公害の発生源となるもの
発砲スチロール・化学合成繊維・CD・DVD・ゴルフボール・ハンドバッグ・靴・おもちゃ - 可燃性であっても燃えにくいもの
大きな果物・厚みがある書籍(辞書など)・大きなぬいぐるみ・大量の衣服 - 火葬炉の故障原因の危険性があるもの
釣竿・カーボン製の杖・ゴルフクラブ・竹刀・ラケット - 遺骨が損傷する可能性があるもの
ライター・スプレー・電池・金属製品・ガラス製品・瓶類・鏡
これらのものは棺のなかには入れることができません。
その他、曖昧なモノなどは葬儀社の方に事前に相談するようにしてください。
次に、棺の中に入れるべきものとよく入れられるモノをご紹介していきます。
【爪や髪はなぜ入れる?】お棺の中に入れるべきものと一般的によく入れられるもの
入れるべきものというのは昔からの
風習や言い伝えられているものです。
- 頭陀袋(ずだぶくろ)
- 六文銭(現在で300円位の価値)
- お味噌と五穀米
- 四十九人の髪や爪
頭陀袋(ずだぶくろ)という写真のような袋に入れて棺の中に入れるという風習があります。
地方によっては、お味噌やお米、髪の毛や爪まで入れるところもあるようです。
福島地方などは近しい人、
四十九人の髪や爪を切って頭陀袋に入れるというものがあります。
亡くなってから四十九日まで仏様のもとに行けないので、故人が寂しくならないようにするものです。
そして、印刷された六文銭については全国的にある風習です。
六文銭は三途の川の「渡し賃」です。
天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道の六道にいる地蔵菩薩様に一文ずつ置いていくためです。
この世でも1円でも足りなかったら電車に乗ることができません。
あの世で迷わないためにもぜひ棺に入れておきたいものです。
これらは地方によって変わります。
一般的によくお棺のなかに入れられているものは以下のようなものです。
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一般的にお棺によく副葬品として入れられるもの
一般的には副葬品として入れられるものは以下のものです。
- 写真(亡くなった家族・ペットの写真)
- 故人が好きだった洋服
- 家族や友人からの手紙
- 生前好きだった食べ物
- 手帳
- お孫さんが書いた絵
- 生前に好きだった本
- たばこ
写真についてですが、まだ生きている人の写真はタブーとされています。
一緒に連れて行くという迷信があるからです。
上記に上げた「入れてはいけないもの」でもひと工夫すれば一緒に入れることもできます。
例えば、メロンやすいかなどの大きな果物は細かく切る。
瓶のお酒などは唇に軽く湿らせてあげるなどの方法です。
個人的には「手紙」がおすすめです。
普段手紙を書かないような男性の方
も手紙を書くことで気持ちの整理や感謝を伝えることができます。
当然見られたら恥ずかしいですが、燃えてしまうのでその心配もありません。
ペースメーカーはお棺に入れても大丈夫なのか?
ペースメーカーを入れられている方に良くある疑問です。
火葬することはもちろん可能です。
しかし、できれば摘出することが望ましいとされています。
なぜなら、ペースメーカーは炉内で爆発の危険性があるからです。
ご遺体の喉仏などの遺骨が損傷してしまう恐れがあるのです。
ですので、病院で摘出してもらうのが一般的です。
摘出できなかった場合は
必ず葬儀屋さんか火葬場に申告するようにしてください。
まとめ
お棺のなかに入れることを禁止されているもの。
また、入れて上げたほうが良い物についてお伝えをしてきました。
私も3年前に自分の父親が亡くなったときのことを思い出しました。
ついつい、たくさんモノを入れて上げたくなりますよね。
でも、良く考えたらモノやお金という概念はこの世の話しです。
死んだら、あの世にお金は持っていけないとよく言われます。
モノをたくさん入れて上げなきゃ!というのは遺族の勝手なエゴなのかもしれません。
皆さんはどのように考えていますか?
自分が棺に入れてほしいものは元気な間に
「エンディングノート」に書くことをおすすめします!