誰かが亡くなったら必ずやらなければいけないことがあります。
それは、電気をはじめとする「ライフラインの手続きです」
基本的には故人の遺産を相続する人がこれらの手続きを行います。
故人の生活状況を把握している人が手続きをすることが望ましいのです。
支払いの残金は契約する名義人に引き継がれます。
遺族間で残金の支払いについても取り決めが必ず必要になるのです。
これらの手続きは全てすみやかに行う必要があります。
放置していて、知らぬ間に金額が大きくなったという事例も多くあります。
相続する場合としない場合などややこしいことになってしまいます。
電気料金やライフラインの名義変更解約方法については?
これらについてお伝えをしていきます。
葬儀後の電気料金の名義変更手順とは?
電気料金の名義変更の手順は以下の通りです。
この手続きは死亡してから何日以内に行わなければいけない。
という決まりはありませんが、すみやかに行うようにしてください。
故人の電気料金引き落とし銀行口座の解約について
故人の銀行口座の名義変更をするのに「電話1本」といわけにはいきません。
たとえ、家族であっても簡単に名義変更などをすることはできないのです。
法的に故人財産は遺産相続人の共有財産の位置付けになります。
預金口座の名義変更を行う手順は以下の通りです。
遺産分割協議書
家庭裁判所の調停調書謄本(※必要に応じて)
被相続人の戸籍謄本(※出生から死亡まで)
被相続人の戸籍の附票
相続人全員の戸籍謄本
相続人全員の住民票
相続人全員の実印
相続人全員の印鑑登録証明書
このように、故人の銀行口座を変更するためにはとても大変な手続きが必要です。
しかし、これは相続が大きく絡んでいる場合だけです。
僕自身の経験では父親が亡くなったときに銀行口座を解約しました。
そのときは10万円程度しか入っていませんでした。
そのときは銀行のキャッシュカードと死亡届だけで手続きを行うことができました。
ですので、特に相続が問題なければ、銀行窓口で相談してみることをおすすめします。
故人のクレジットカードの解約について
故人のクレジットカードを解約するときに特に「タイミング」には十分注意してください。
クレジットカードでいろいろな「自動支払い」をしていることが多いです。
また、ひも付されている「家族カード」にも影響を及ぼします。
まずは公共料金などが自動引き落としにされているのか?
家族カードやETCカードがひも付されているのか?
これらを確認の上カードを解約してください。
解約方法は簡単です。
クレジットカードの裏面に記載している電話番号に電話をするだけです。
その他の契約変更の主な手続きについて
電気料金以外にも必ず変更手続きを行わなければいけないものがあります。
ガス・水道・固定電話・携帯電話・NHK・インターネットなどです。
解約や名義変更が必要なもの | 解約・変更方法について |
ガス | 契約しているガス会社のカスタマーサービスに連絡 |
水道 | 住んでいる自治体の水道局に連絡 |
固定電話 | 電話加入権がありかなしかでも手続き方法が異なります。 NTT東日本・西日本に連絡して手続きを行います。 |
携帯電話 | 契約しているキャリアの会社に連絡をして手続きを行います。 解約時に死亡診断書・手続き者の本人確認書類が必要 |
NHK | 故人が契約していた場合、テレビを引き継ぐのであれば変更手続きが必要です。 また、解約する場合でも手続きをする必要があります。 NHKナビダイヤル「0570-077-077」 |
インターネットプロバイダ | 契約しているプロバイダに連絡 |
新聞 | 最寄りの新聞販売所に連絡して解約手続きを行う。 インターネット版の場合はID・パスワードが必要になってきます。 わからない場合はサポートセンターに連絡してください。 |
まとめ
葬儀後の電気料金などライフラインの解約や名義変更についてお伝えをしてきました。
ライフラインについては、表にでていることなので手続きはわかります。
新聞のデジタル版のようにネットで契約しているものについては表に出てきません。
ですので、有料で契約しているものは何か?
これからはちゃんとわかるようにしておかなければいけません。
そのためにも、エンディングノートなどにまとめておきたいものです。
僕自身は40代でエンディングノートを書くには少し早い気がします。
でも、今日何が起こるのかわかりません。
お金に関することはちゃんと遺された人がわかるようにまとめておこうと思います。