「家族葬」を行う人が年々増えています!
家族葬の定義というのははっきりとは決められていません。
ここでは、参列者が身内だけの30名程度までの葬儀のことを家族葬と言います。
高齢化や核家族化などの背景があり、どんどん葬儀が小規模になってきています。
そして、家族葬が増えてきている理由には大きく3つあります!
- 葬儀費用が低価格で済む
- 義理だけの参列者を呼ばずに済む
- 葬儀後の香典返しの手間が省ける
このような3つのメリットがあるので、家族葬が増えているのです。
しかし、その一方では家族葬をして失敗する人もいるのが現状です。
家族葬で失敗するよくある「2つのパターン」とはどんなことなのか?
それらの2つのパターンの解説。
そして・・・
家族葬をやるべきではない人とはどんな人?
・・・これらについてお伝えをしていきます。
家族葬を行って失敗する「2つのパターン」とは?
家族葬でよくある失敗のパターンはこの2つです!
- 葬儀に呼んでいない人が来る
- 葬儀後にどんどん自宅に人がやってくる
失敗パターン① 葬儀に呼んでいない人が来る
亡くなった人と関係があれば、
とにかく、会場に駆けつけることが義理だ!
・・・世の中にはいろいろな価値観をもった人がいます。
また、親切心から「葬儀に人を多く集めてあげよう」
という価値観を持っている人もいます。
身内だけじゃ寂しいよね。と考えている人もたくさんいます。
例えば、このような価値観を持っている人たちに対して、「葬儀の場所や時間」を教えてしまったらどうなるでしょう・・・
「ぜひ、葬儀に参列してください」
・・・お願いされていると逆に捉えられても仕方がありませんよね。
そして、このように呼んでいない人が本当に会場に来たとしても決して、追い返すことはできません。
結局、お通夜の料理を追加注文したり、返礼品を急きょ増やしたりなど
余計にバタバタとあわただしい葬儀になってしまいます。
親しい人たちだけで落ち着いた葬儀のはずが・・・
こんな事態になってしまっては元も子もありません。
失敗パターン② 葬儀後どんどん自宅に人がやってくる
家族葬が終わり、次は四十九日の法要を待ちます。
少しずつでも、遺品の整理をしたり、部屋の片づけが始まります。
気持ちもまだ、ちゃんと整理がついていないときでもあります。
そんなときに・・・
「ピンポーン」と家のチャイムが鳴ります。
近所の人がご夫婦でやってこられました。
「ご主人のこと知らなかったです、お線香だけでも・・・」
そして、次に知らないスーツ姿の男性が3人。
以前、〇〇さんに仕事でお世話になったものです。
「ぜひ、お線香だけでも上げさせてください」
・・・毎日のようにどんどん訪問がありました。
そんなことなら、初めから葬儀に呼んでおけば・・・
毎回、人が訪れるたびに対応をして本当に疲れたそうです。
それに、手ぶらでくる人もいないので、お返しの作業も大変だったそうです。
ひとりひとりを自宅で対応するというのは本当に大変です。
このように、家族葬をして失敗する主な2つのパターンを紹介しました。
では、これらの失敗を防ぐためにはどうすれば良いのかについてお伝えをしていきます。
家族葬で失敗しないための大切なこと
他人に話すことを徹底的に禁じる!
上記のような失敗を避けるためにはこのことに尽きるのです。
とにかく、「呼ぶ人以外には声をかけない」
呼ぶ人に対しても、「ご案内は特定の方のみにさせていただいておりますので他には声を掛けないようにお願いします」
あるいは事前に「故人の遺志につき家族葬を行います。ご会葬は辞退申し上げます」とお知らせを回す必要があるのです。
ここまで、くぎを刺しておけばわかってもらえるはずです。
そもそも、家族葬に向いていない人はこんな人
家族葬で失敗を避けるためには箝口令(かんこうれい)が必要になってきます。
ですので、以下のような人は物理的に家族葬に向いていないといえます。
家族葬に向いていない人はこんな人!
- 自治会など近所付き合いが活発な人
- 会社で重要なポストだったり自営業をしている人
- とにかく交友関係が広い人
故人が「家族葬で見送ってほしい」と希望しているとしても、付き合いのことや後々のことを考慮しなければいけません。
最も大切なことは残された遺族の人間関係なのかもしれませんね。
「家族葬」を行ってから「お別れ会」を行うという方法もあります!
「なぜ、私を葬儀に呼んでくれなかったの?」
家族葬は参列者の人数が限られています。
ですので、参列できなかった人に向けてお別れの場をつくりたい人も多いのです。
例えば、芸能人などであれば、「大きなお葬式」をする。
さらに、参列できなかった人のために「お別れ会」をするということもよくあります。
しかし、最近では一般人でもお葬式は「家族葬」で行う。
参列できない人のために「お別れ会」を開催する人も増えてきているのです。
お別れ会は自由なスタイルでオーダーメイドに行うことができます。
そのようなお別れ会の専門業者さんもあります。
まとめ
家族葬の失敗と家族葬に向いていない人についてお伝えをしてきました。
冠婚葬祭は時代の流れにとても敏感な業界です。
周囲がそうしているから自分もそうしなければいけない。
・・・このように考える人がとても多いのです。
今後も増々「家族葬」は増えることは間違いありません。
流行だけに流されず、葬儀の規模は後悔のないように検討してください。
事前に情報取集をされることをおすすめします!
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